平成27年度大学卒業者の就職率(平成28年3月卒業者)

平成27年10月1日時点における平成27年年度大卒者の就職状況は、前年よりも悪化しておりましたが、その後は徐々に回復傾向にあり、平成28年2月1日の時点では前年同期比0.8ポイントの増加となっております。この10月1日の時点で悪化した要因としましては、就職活動における選考活動の時期が4月から8月へと後ろ倒しになったことがあげられます。

『説明会』の解禁は例年どおり3月解禁となっておりましたが、『選考』についての解禁が8月へと繰り下げられた影響により、就職活動の長期化などさまざまな弊害が生じる結果になりました。これを受け、平成28年度(平成29年3月卒業)の選考につきましては改善され、6月からの解禁が予定されております。

平成27年度における、これまでの就職内定率の状況は以下のとおりとなっております。

■発表時期

平成27年10月1日時点の状況 → 11月20日発表済み(就職内定率66.5%)
平成27年12月1日時点の状況 → 1月20日発表済み(就職内定率80.4%)
平成28年1月末時点の状況 → 3月18日発表済み(就職内定率87.8%)
平成28年4月1日時点の状況 → 平成28年5月中旬(予定) → 5月20日発表済み(大卒就職率97.3%)
(…就職内定率:大卒のみで短大、専門学校等は含まず。)

去年、当サイトではズバリ予想を的中させてしまいましたが、本年度の予想は「97%か96%」と予測しております。来月あたり、最終的な数値が発表された時点で改めて発表させて頂きますが、98%はまずないと考えております。

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☆結果発表
平成27年度大卒者の就職率は、当サイトの予測どおり、97.3%の結果になりました!
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奨学金制度の改善による就職活動への影響

今年の夏の参議院選挙から18歳以上の選挙権が解禁になりますが、これを受け、各政党で若年層向きのマニュフェストが出揃ってきております。返還不要の奨学金制度の充実や大学費用の軽減化などが盛り込まれておりますので、数年後の就活学生さんにとってはバイト時間を減らし、就職活動に集中できるという点でメリットが出てくるかもしれません。

国立文系学部廃止(大学改変)のゆくえ

一方、国立文系学部の廃止などが取りざたされており、今後はより専門技術を持った学生への企業ニーズが高まっていくものと思われます。文部省によると、問題となっている通知については、教員養成系学部における「ゼロ免課程」の廃止という意味であり、廃止の文言は「人文社会科学系学部」にはかかっておらず、人文学部廃止という意味ではないと火消しに奔走している状態です。

これが単なる誤解なのか、それとも反発が大きかったため単に釈明しているだけなのか、その真意は不明なままですが、通知が撤回されていないところを見ると、今後は国立大学における人文学部系への存在意義は薄まっていくものと考えてもよいでしょう。